筋トレしている人なら誰もが知っているKanekinさんとShoさんをビジネスの観点から語っていきます。
日本フィットネス界は彼らの出現以前と以後に分かれると言っても過言では無いほど、業界全体を一新してしまった革命児達です。
ビジネスの観点で語るKanekin FitnessとSho Fitnessの凄さ!
Kanekin Fitnessのビジネス感覚
もうすぐチャンネル登録者数30万人になろうかという巨大フィットネスチャンネルのアイコン。
自社アパレルブランドはバカ売れ、最近は日本最大級のジムをオープン!
飛ぶ鳥を落とす勢いの日本フィットネスYouTuberのパイオニアです。
彼の凄いところは、2014年のチャンネル開設当初から現在の景色が見えていたところです。
そのために徹底して必要な自己ブランディングを行っています。
初期の動画はハウツーに徹しフィットネス文化の浸透に貢献、中期からは自身のプロモーションに徹している。
すべて計算されています。
日本で主流なイメージだった『筋トレ=ダサい』『マッチョ(笑)』というイメージを刷新し、『筋トレ=かっこいい』という世界標準の価値観を日本に普及させることに成功。
この点において彼ほどの功労者はいません。
彼のビジネススタイルは海外ではすでにありました。
なので「海外フィットネス選手のマネじゃんw」と批判する人がいますが、はっきり言ってナンセンス。
明治維新を思い返してほしいのですが、あれは西洋列強の文化を丸パクリして日本は近代化したわけですよね。
明治維新の功労者たちは偉人とされています。
だったら日本フィットネス界に維新を起こした彼が偉人じゃないわけないでしょ。
カネキンファンのことを『カネキッズ』とバカにする人達がいますが、カネキッズが増えることで既存のユーザーが損することは何もありません。
むしろ裾野が広がることはビジネスの視点では得しかない。
これは以前記事で書きました。
Kanekin Fitnessの凄さまとめ
- 目標達成のため妥協のない自己ブランディング
- フィットネスの浸透度に合わせ計算された動画内容
- 筋トレ=かっこいいを確立
- 自身がアイコンとなりアパレルをプロモーションし大成功
Sho Fitnessのビジネス感覚
Shoさんのビジネス感覚は現代のお手本です。
まず端的で論理的かつ短時間のハイクオリティなハウツー動画を量産。
今まで一部の人しか知り得なかった情報を全てオープンにしました。
彼の動画コメント欄には「お金とれるレベルですね」「有料でいいのでは?」「もっと広告入れていいですよ」などのコメントが多数つきます。
それくらいクオリティが高い情報を惜しげもなくどんどんアウトプットしていく。
そうして彼はジムを建てるときにクラウドファンディングを活用し、目標金額の330万円をはるかに超える1,300万円以上もの資金を集めたのです!
なぜ彼がこれほどまで人に支援してもらえたのか。
これは視聴者と丁寧に信頼関係を築いてきたからです。
彼がもし自分の持っている情報を有料コンテンツとして販売していたとしたら、これほどまでの支援を集めることはできなかったでしょう。
Shoさんは現代は知識を持っているだけでは何の価値もないことを知っていたのです。
以前、僕はこんなツイートをしました。
秘匿性の高い知識を売る仕事をしていた人達は発信しないと生き残れない。
— トモ(運動経験ゼロから目指す細マッチョ) (@zero_hosomacho) 2019年4月4日
インターネットが支配する世界とはこういう世界です。
これから情報を持っていることの価値はどんどん失われていきます。
Shoさんがしなくてもいずれ誰かがしていたことです。
早めに発信した者が勝つ時代です。
Shoさんの出現でフィットネス界隈に何が起こるか?(すでに起こっているかも?)
それはパーソナルトレーナーの淘汰です。
パーソナルトレーナー達は知識があるというアドバンテージがゼロになりました。
素人でも簡単に専門的な知識にアクセスできるため独学でもそこそこの体を作れるようになってしまったからです。
残るは自身のブランディングで仕事を得るしかなくなります。
ブランディングするには結局発信しなければいけなくなる。
知識のみに頼り、自分の体がお粗末だったトレーナーは真っ先に淘汰されていくでしょう。
Sho Fitnessさんの凄さまとめ
- インターネットが支配する世の中の仕組みを理解していた
- 全てアウトプットして信頼を得ることに尽力
- 信頼構築にこそ価値があることを知っていた
これからの時代に生き残る人
発信した者が圧倒的に勝つ時代です。知識を持ってるだけでは何の価値もなくなります。
以前こんなツイートをしました。
有名人でもない限り、あなたの知識にお金を払ってくれる人なんていません。
— トモ(運動経験ゼロから目指す細マッチョ) (@zero_hosomacho) 2019年4月4日
インターネットという巨大な脳みそをみんなで共有してるんだから。
やるべきことはブログなどで自分の持ってる知識を全てオープンにすること。
そして巨大な脳みそから情報をキュレーションすること。
加速度的にこういう時代に向かっていきます。
その時にポジションをとっていない人は損です。
Kanekinさんより以前から筋トレをしていて、「なんかチャラチャラした奴がでてきたなぁ」と鼻で笑っていまだに発信する側に回ってない人は大きな機会損失をしていることを自覚したほうが良いです。
だって考えてもみてください。
運動経験ゼロでフィットネスと対極にいたしょぼい僕が発信する側に回ってるんですよ!?
この分野はまだ伸びます、今からでも遅くありません。発信する側に回りましょう!
それではまた次回、トモでした!
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