名古屋大学の研究グループが解明した『朝食を抜くと体重が増えるメカニズム』
体重増加の原因として以下をあげている。
- 朝食を抜いたことによる体内時計の乱れ
- 脂質代謝に関わる肝臓時計の乱れ
- 1日のうち体温上昇時間が短くなったことによりエネルギー消費が抑えられた
僕は一次情報の論文をPDFファイルで読みましたが、以下のニュースサイトがうまくまとめてくれています(外部リンク)
この研究結果をもってネット上では『朝食を食べないと太る』根拠として拡散されていますがちょっと待ってほしい!
今回はこの研究結果をよ〜く考えてみましょう!
名古屋大学の研究は『朝食を抜くと太る』根拠にはならない!
名古屋大学の実験内容と結果
内容
ラットを「午前8時に朝食を取る人」「朝食を抜いて正午に最初の食事を取る人」を想定した2グループに分け、餌を与える時間に4時間の差を設けた。
それぞれに14日間同量の高脂肪食を与えたところ、朝食を抜いたラットの方が体重がより増えたそうな。
結果
そしてこれが実験結果をグラフで表したものです。
皆さんどう思いますか?
これを見て僕がツッコミたいのは、
「いやいや両方太ってますやん!」
「言うほど差が無いやん!」
という2点ですw
そりゃそうですよね、どちらも高脂肪食(オーバーカロリー)の食事を摂り続けてるのですから。
この実験に僕が結論を出すとしたら
- 朝食を食べようが、食べなかろうがオーバーカロリーなら太る。朝食を食べるか食べないかは誤差でしか無い
- 朝食を食べない人が太るのは他で食べすぎてるから
この2つしか言えませよw
今回の実験では摂取カロリーを同じにしていますが、単純に朝食を食べないことにより朝食分のカロリーが減るなら朝食を食べない人の方が太らないに決まってます。
なのでこの研究結果をもってして『朝食を食べないと太る』ってのはあまりに乱暴じゃないか?
太る原因はこのブログで何度も書いている『摂取カロリー>消費カロリー』
この実験結果で明らかになったのはこれだけではないだろうか?
今回のレトリックは以前解明した都市伝説『1日2食はお相撲さんと一緒だから太る』に近いですね。
摂取するカロリーを無視して食事の回数やタイミングにフォーカスしても無意味です。
ようは「もっと気にすることがあるでしょ!」ってことです。
食べる順番とか、食べる回数とか、食べる時間とか、食べるタイミングとか気にするならまずは食べるもの(摂取カロリーと三大栄養素)を気にしましょう。
自分の頭で考える
ダイエットや筋トレに関しては膨大な論文が存在しています。
中には相反するものも多数存在します。
今回のような研究結果を二次情報としてネットニュースやブログなどで読んだ場合、ぜひ皆さんに以下の2点をしてほしい。
- 一次情報(ないしそれに近い情報)を確認する
- 自分の頭で考える
今回この記事に書いた内容はあくまで僕が自分の頭で考えた結論です。
皆さんそれぞれ様々な意見があっていいですけど、誰かの考えを鵜呑みにせずに思考することが大事です。
最後にあくまで朝食を食べないことを推奨しているわけではありませんのでご理解ください。
この研究をもってして『朝食を食べないと太る』というのはちょっと違和感があったのでそれを伝えたかっただけです。
それではまた次回、トモでした!
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